小児の嘔吐下痢症(急性胃腸炎ー夏カゼ)の治療
2005年8月4日 20:15:48
日本では小児の嘔吐や下痢による脱水に対して、、
安易に輸液をしてしまう傾向にあります。
確かに、重症の脱水症(おおよそ体重の9%以上を
超える脱水)に対しては速やかな輸液による綿密な脱水、
電解質の補正が必要です 。
しかし、軽度から中程度の脱水に対しては経口補水療法
が非常に有効です。
経口補水液には医療用の内服電解質剤がありましたが、
今般、特別用途食品OS-1が市販されました。
このOS-1はスポーツ飲料の草分けであるメーカーから
発売されています(医院、病院、薬局でのみ発売。
おおよそ200円/500ml,1本。液体とゼリーがあります)。
点滴時のお子さんへのトラウマを考えると、経口補水療法をお勧めします。
小児の軽症から中等度の脱水症には、イオン飲料やスポーツ飲料ではなく、OS-1を嘔吐がある場合はスプーン1杯から始め、欲しがるだけ(30-50ml/kg)あげて下さい。
もちろん、一般発汗時のイオン飲料、スポーツ飲料は有効ですが。
OS-1のホームページが出来ました。一度訪問してみては如何でしょう。
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